6月2日、3日の2日間にわたって、
「ニコゼミ2018 最小で最大のコミュニケーションに出逢う!!!」のセッション1ふりかえりとまなびの時間!を開催しました!
セッション0の春のデイキャンプで、
障がいのある子どもたちに初めて関わった受講生が抱いたたくさんの疑問や戸惑いを解決すべく、
外部の講師の先生を招いて3つの学びの時間を準備しました!
1つ目の学びの時間は「障がいのある子どもとの関わり方の講座」です。
前回のニコゼミでも講師をしてくださった下川先生にお願いしました。
非言語で相手に朝食のメニューを伝えてみたり、目かくしをして相手の指示にしたがった動きをしてみたり、
たくさんの演習を通してコミュニケーションの基礎の基礎をたっぷり教えていただきました!
2つ目の学びの時間は「医療的ケアの講座」です。
これもまた下川先生が講師を務めてくださいました!
自身の身体のみえない部分のことに想いを馳せ、
同時に障がいのある子どもとの同じ部分や少し配慮してあげる必要がある部分など、
受講生は初めて知ることやすとんと府に落ちることなど、目を丸くしてたくさんの学びを得ていました。
3つ目の学びの時間は「身体について知る講座」です。
今回は作業療法士の光安先生にお越しいただきました!
医療的ケアと同じで、身体の基礎はもちろんみんな一緒だから、
自分自身の身体を動かしてやってみることを通して、障がいのある子どものことを考えていきました。
たくさんの感覚のことを学んだあとは、新聞紙で実際に遊ぶ道具をつくってみて、
みんなでわいわいと賑やかに楽しく学ぶ時間となりました。
全くなにも知らずに障がいのある子どもたちと関わるのと、
これからこの学びを活かして子どもたちとの関わりを考えていくのは大きく意味が違ってくると思います。
ニコゼミでは、知識、考えて想いを寄せる時間、そしてなにより体験を大切にして学んでいきます。
今回、自身の接し方や感じていたことなどをふりかえる時間も設けていましたが、
欠席者がいたため、次回に繰り越すこととなりました。
次回しっかり受講生が自身の気持ちに目を向けたあとに、
これからの秋のキャンプを、子どもたちとの関わりを、
どんなふうに考えどんなふうにわくわくしていくのか、運営側もわくわくがとまりません!
みなさまも温かくわくわくしながら見守っていたください!
脳波を感知して耳がぴくぴく動く「ネコミミ」を下川先生が持ってきてくださいました!
子どもたちのリラックス加減や集中の度合いなどをはかるために使われたりもしています。
モデルの方はちょうどプロジェクターのドラえもんがTシャツに映って、いい感じですね。
≪講師のご紹介≫
*下川 和洋(しもかわかずひろ)先生
NPO法人地域ケアさぽーと研究所理事。東京学芸大学初等教育教員養成課程卒業後、都立養護学校に勤務し、在職中より医療的ケアについての課題に積極的に取り組む。国の「喀痰吸引等制度」の誕生に、大きな働きをした。現在は、学習会や研修会の講師として全国各地に赴くほか、NPO法人としては、「訪問カレッジ」という事業で、通所が難しい在宅・施設で過ごす重い障がいのある方の生涯学習保障として、「伝の心」「オペレートナビ」「マイトビー」など各種意思伝達装置を活用したコミュニケーション支援を進めている。
地域ケアさぽーと研究所のHPはこちら
*光安 由佳(みつやすゆか)先生
作業療法士。重症児と家族のコミュニケーションを支える会代表。
作業療法士として障害をもつ子ども達のご家族と接する中で「子どもの気持ちがわからないことが何よりも辛い」という
母親の想いを受け、メーカーや学校と協力して『コミュニケーションを支援する機器体験会』等を企画。
他にも障害をもつ子ども達が他者とのコミュニケーションを楽しむ場を提供する。
「ママが一人で頑張る育児から、みんなで支える育児へ。」
「重症児を多くの人で協力し支えていける社会を作りたい。」という想いで活動している。
重症児と家族のコミュニケーションを支える会のHPはこちら
主催:認定NPO法人ニコちゃんの会
助成:タケダ・ウェルビーイング・プログラム2017
協力:九州大学長津結一郎研究室
後援:福岡市
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