鼻のチューブからご飯を摂ったり、ゴホンッとできないので吸引器で唾液や痰を取ったり、ベットみたいな車椅子に座っていたり、表情がなくてこちらの声が聞こえているのかわからなかったり、こんな子どもに出逢ったことはあるでしょうか。
病院ですれ違ったり、テレビや新聞の中でみたことはあるけれど、実際に対面したことはない人がほとんどだと思います。出逢うこともなければ、出逢ったとしてもどうコミュニケーションをとっていいかわからない、というのが本当のところかもしれません。
けれど彼らはこちらがしっかりと聞こうとすれば発信しているし、伝えようとすれば感じています。この彼らのメッセージを受けとることができたとき、おそらくメッセージの内容以上のことを知り、感じることと思います。指のかすかな動きやまばたきや視線の微妙な揺らぎで、普段の生活では感じ得ないことをたくさん教えてくれます。
少しでも多くの人が、この最小で最大のコミュニケーションに出逢うために、「ニコゼミ2016」を開講いたします!
コミュニケーションが得意な人も苦手な人も、ぜひぜひふるってご参加ください!
とくべつしえんがっこうに見学に行きます!
まずは、出逢うところから!
■日時 2016年7月19日(火) 9:30~11:30
■集合場所 福岡市立南福岡特別支援学校正門(福岡県福岡市博多区西月隈5丁目6-1)
個性豊かな先生に学びます!
重い病気や障がいのある子どもについて、色々な角度から身体や心を動かして知っていきます。
様々なジャンルの先生が教えてくれる演習編です。
1 子どもについて知る講座
■日時 2016年7月30日(土)13:00~15:00
■場所 アートスペース・テトラ(福岡市博多区須崎町 2-15)
■講師 澤山 頼子 さわやまよりこ(兼アドバイザー)
2 遊びの講座
■日時 2016年8月28日(日)13:00~15:00
■場所 九州大学箱崎キャンパス5号館206(福岡県福岡市東区箱崎6-10-1)
■講師 黒木 慶子 くろきけいこ(兼アドバイザー)
3 身体を介した交感の講座
■日時 2016年9月22日(木・祝)10:00~12:00
■場所 ふくふくプラザ5F軽運動室(福岡県福岡市中央区荒戸3丁目3番39号市民福祉プラザ)
■講師 岩下 徹 いわしたとおる
即興ダンス/山海塾舞踏手。<交感(コミュニケーション)としての即興ダンス>の可能性を追求。かつて精神的危機から自分のからだを再確認することで立ち直ったという経験を原点とするソロダンスは、等身大のからだひとつで立つことから始まり、場との交感から生まれる即興として踊られる。滋賀県/湖南病院(精神科)「ダンスセラピーの試み」を継続実施中。
4 視点をずらす思考の講座
■日時 2016年12月11日(日)13:00~15:00
■場所 アートスペース・テトラ(福岡市博多区須崎町 2-15)
■講師 鈴木 淳 すずきあつし
現代美術家。表現方法にとらわれない多種多様な創作活動を展開。場の見え方・考え方、人との関係性をずらしていくそれらの行為は、私達と日常との関係性を再構築する試みでもあり、「私達」と「世界」とを行き来する答えを必要としない永遠の問いかけでもある。2012年第10回21世紀の作家―福岡「なにもない、ということもない」(福岡市美術館)など国内外での展示多数。
5 コミュニケーションツールの講座
■日時 2017年1月14日(土)13:00~15:00
■場所 九州大学大橋サテライト(福岡県福岡市南区大橋1-3-27)
■講師 福島 勇 ふくしまいさむ
福岡市立南福岡特別支援学校教諭。1989年よりAAC(拡大・代替コミュニケーション)の考え方に基づくコミュニケーション支援および Assistive Technologyを活用した学習・生活支援に取り組み、その成果を著作・講演で国内外に発信。2015年文部科学大臣優秀教職員として表彰される。
6 医療的ケアを通しての心身を知る講座
■日時 2017年2月19日(日)13:00~15:00
■場所 九州大学大橋サテライト(福岡県福岡市南区大橋1-3-27)
■講師 下川 和洋 しもかわかずひろ
NPO法人地域ケアさぽーと研究所理事。東京学芸大学初等教育教員養成課程卒業後、都立養護学校に勤務し、在職中より医療的ケアについての課題に積極的に取り組む。現在は、学習会や研修会の講師として全国各地に赴く。
〇〇ちゃん!あーそーぼ!!!
指のかすかな動きやまばたきでお返事をしてくれる子どものおうちに、
“一緒に楽しむ”ために遊びに行きます!子ども先生が教えてくれる実践編です。
2016年9月、11月、2017年3月、4月に4~5回開催予定
■日時・場所は、対象となる参加者に、都度お知らせします。
■人数 3~5名程度
■対象者 セッション1に多く出席している人が優先になります。
※子どもの体調により中止・延期になる可能性があることをご了承ください。
≪受講について≫
■受講対象者
・重い病気や障がいのある子どもに関心のある人
・非言語のコミュニケーションに関心のある人
・医療、福祉の道を考えている人
・表現に関心のある人
・人間が好きな人 などなど・・・
■受講料:無料
■定員:10名~15名程度
■コース
セッションの内容については上記をご覧ください。
[しっかりコース] セッション0に参加でき、セッション1に2回以上参加できる人
[ちょこっとコース] セッション0に参加でき、セッション1に1回しか参加できない人、また回数がわからない人
[ちらっとコース] セッション0には参加できないが、興味関心がある人(オブザーバーとして見学・受講体験していただきます)
■申込締切:2016年7月7日(木)
※しっかりコースとちょこっとコースの受付は締め切らせていただきました。
※ちらっとコースは申込み締め切りはありませんが、応募者多数のため連続受講のお申込みはお断りしています。
単発受講は各回若干名ずつ受け付けておりますが、障がいのある人に関わる機会のない方を優先とさせていただきます。
≪お問合せ・お申込み≫
TEL 092-863-5903(担当:池田)
E-mail info@nicochan.jp
①お名前
②年齢
③性別
④電話番号
⑤メールアドレス
⑥希望コース
⑦セッション1のどの回に参加希望か
⑧どこで(何で)ニコゼミについて知ったか
上記の内容をメールまたはお電話でお知らせください。
定員が限られていますので、お申込の多い場合は抽選とさせていただきます。
コース変更のご相談をすることもございますので、ご了承ください。
ご質問などありましたら、お気軽にお尋ねください。
≪アドバイザー≫
大澤 寅雄(おおさわとらお)
(株)ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室准主任研究員。九州大学ソーシャルアートラボ・アドバイザー。共著=『これからのアートマネジメント”ソーシャル・シェア”への道』『文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと』。
澤山 頼子(さわやまよりこ)
福岡市立南福岡特別支援学校教諭。1980年より普通中学校の美術教師として10年間、知的障がい及び肢体不自由特別支援学校教諭として27年間、教鞭をとっている。特に訪問学級担当としての3年間で、教師としての幅が大きく広がる。
黒木 慶子(くろきけいこ)
チャイルドライフコミュニケーター(※1)。CLCworks所属(※2)。感性・子ども心をキーワードに、玩具やボードゲームを使った空間づくりや親子のワークショップを企画運営。発達障がいの子どもたちの療育、子どもの育ちについての相談も行っている。九州大学大学院感性学修士。小学校教諭。
※1 チャイルドライフコミュニケーターとは、医療・教育・文化・芸術等の諸機関における子どもの生活の質を向上させるという社会的課題に対応する知識基盤社会を多様に支える高度知的人材のこと。
※2 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻修了・同専攻におけるチャイルドライフコミュニケータープログラム修了認定者の有志による団体。CLCとは、チャイルドライフコミュニケーターの略。
主催 認定NPO法人ニコちゃんの会
助成 タケダ・ウェルビーイング・プログラム2015
協力 福岡市立南福岡特別支援学校、九州大学長津結一郎研究室、九州大学南博文研究室、CLCworks、art space tetra
後援 福岡市、福岡市教育委員会、九州大学大学院芸術工学研究院ソーシャルアートラボ
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