「身体的にバラエティあふれるひとたちの演劇公演 BUNNA」
10月1,2日横浜公演
10月8,9日大阪公演
大盛況のうちにすべての公演を無事終えることができました!!
横浜は追加公演もあり、計5公演で402名ものお客様にご来場いただきました。
稽古日数、俳優の体力、演劇の内容、様々なことを考慮し、
この会場の客席数で、この上演回数、そしてこの料金とさせていただきました。
主催のニコちゃんの会の代表・森山が自身の亡くした子どもとともに舞台に立つことを夢見たときから、
実に27年経って「障がいのある人と創りあげる舞台」が実現し、
さらに多くの方に観ていただくために今年はツアーまでさせていただきました。
だからと言って、この演劇は「障がい」を伝えたかったわけではなく、
観る人の感情を揺さぶる表現を突き詰めることを目的としていました。
しかし同時に、
齢70を超えた俳優や身体に障がいのある俳優が、福岡から横浜・大阪の2週間をともに旅し、
その中で生まれる俳優同士だけでなくケアスタッフ、テクニカルスタッフ、協力してくれる多くの方との関係性もまた、
このツアーの大きな意義であったのではないかと思います。
それがそのまま演劇に反映され、繋がっていき、
さらにはニコちゃんの会の活動のすべてがそこに行きつくのだと思わずにはいられない濃密なツアーでした。
演出の倉品氏は演出ノートの中でこう語っています。
「人と人は所詮わかり合えない。
それは障がいのあるなしに関わらず、親友だって、恋人だって、親子だって。
だから、現代日本では悲惨な事件が毎日のように起きている。
いや、それは逆かもしれない。
わかり合えないということがわかっていないから、そこに齟齬が生じるのかもしれない。
でも、人は誰かとつながっていなければ生きていけない。」
“社会”と大きなことを言いたいのではなく、目の前の“あなた”に何かが伝わり、“誰か”が少しだけ変わりますよう。
その積み重ねでしか何も変わらないのだと思います。
ストーリーや答えのないこの演劇と同じで、
ぽつぽつとした印象や衝撃や体験が降り積もり、繋がり、
いつかそれぞれの言葉や行動になることを祈ります。
この演劇を観てくださった方の感想を少しだけご紹介いたします。
「表現することの根底にあるものを考えさせられました」
「公演を観て、自分に与えられた人生を最後まで自分らしくかっこよく可愛く生きたいと思った。」
「“生きる”ということ。“コミュニケーションの難しさ” 等、考えさせることが一杯で、最後は問題解決でしめくくらない故の、心地良さがありました。」
「感情の整理がつかないのが率直な感想です。」
「不自由さを自由に変える表現があるんですね。」
「コミュニケーションの難しさをこれほど複雑な想いで受け止めたのは初めてです。」
「まだ言葉になりませんが、なんだか胸がぎゅっとなりました。この感じについて考えたいです。」
ご来場いただきました方、応援してくださった方、ご尽力いただいた方、
この公演に関わってくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
横浜公演のみの特別出演・入船亭扇辰師匠と!
公演期間中でもどんどん演出は変わっていきます。
衣装の一部が公演中とれないようにするため、30分かけて頭に固定します。
横浜から大阪までみんなで大荷物で移動です!
新幹線で駅弁!
株式会社ノーサイドさんには宿泊所とケアスタッフのかっちゃんまで貸していただき、本当に本当にお世話になりました!かっちゃんなしではこの公演は成り立ちませんでした!
横浜・大阪ともに行った演劇ワークショップでは、参加者の子どもたちにBUNNAに出てくる動物になってもらいます。
何が始まるのか、、、わくわく!
障がいのある子も兄弟児も一緒に参加してくれました!
当日パンフレットの仕込みです。チラシ配布や当日の受付など現地で名乗りをあげて手伝ってくださった真央子ちゃん!ありがとうございます!
受付周りを仕切ってくださったはっちさん!プロの仕事です。
大阪公演では、チャリティーで柚子ネードをサーブしてくれたレモンドロップスのみなさま!元気をたくさんいただきました!
チラシ配布や当日のお手伝いなどたくさんご協力いただいた尾関さんから、レモンドロップスの売り上げ、たしかに受け取りました!今後の活動に使わせていただきます!
昨年の福岡公演に出演していたかずきも大阪まで応援に来てくれました!いい顔してる!ありがとう!
大阪から福岡まで俳優講座を受けに来ていたグッチと久しぶりの再会!
オーディションを一緒に受けた仲間からの花束。大阪まで観に来てくれました!
演劇を観てくれた方と文字盤で会話です。嬉しい交流です!
みんなで打ち上げ!涙と笑いでいっぱいでした!
本当にありがとうございました!!
このツアーの報告書はこちらからダウンロードできます。
主催 : 認定NPO法人ニコちゃんの会
後援 : 福岡市 / 福岡市文化芸術振興財団
協力 : 九州大学 田北雅裕研究室 / 九州大学 長津結一郎研究室 / 劇団 山の手事情社 / (株)ステージワークURAK / (株)ノーサイド / 福岡ろう劇団博多 / Quartet Online
イラスト : 柳田烈伸(工房まる)
この事業は、歯科医師によるチャリティ活動TOOTH FAIRY(トゥースフェアリー)の支援により行われます。
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