2月27日~3月1日の3日間、
「身体に障がいのある人のための俳優講座#03」無事終えることができました。
倉品淳子さん(山の手事情社俳優/すっごい演劇アートプロジェクトチーフプロデューサー)による今回3回目となる講座は、耳の聴こえない・聴こえにくい人と、演劇経験者を参加対象としています。
毎回のことですが、ボランティアで入ってくれている人も巻き込まれ、いつのまにか参加者となっていました。
俳優の訓練として、
感情を瞬時につくる練習や
それぞれの日常から寸劇をつくることや
手話とそれ以外の動きを組み合わせた歩行など、
3日間で様々な表現の要素をつくっていきました。
手話での表現は意味としてではなく、動きとして感情としてとても美しく力強く、
また同じ意味を示すものでも人によって少しずつ違います。
それは、わたしたちが同じ意味のことを話しても、言い回しや声色や大きさや長短が少しずつ違うことと同じなのでしょうか。
私たちの日常は言葉を多く用い意味や説明を必要としますし、文学作品では言葉による表現を追及したりもします。
しかし今回の講座では、むしろ言葉がないほうが伝わる表現というものに出会える瞬間を幾度もみることができました。
しんとした空気とそこにめぐる激しいほどの感情やなんとか通じ合おうとするそれぞれの意思が、
言葉に頼るのではなく、身体でひしひしと感じられる講座となりました。
今回の講座は、今年6月に予定している公演のオーディションも兼ねています。
本公演につきましては、詳細決まり次第こちらにてお報せいたします。
どうぞお楽しみに!
*過去のご報告はこちらをご覧ください*
俳優講座#01の報告 01、02
俳優講座#02の報告 01、02
主催:NPO法人 ニコちゃんの会
協力:九州大学 田北雅裕研究室
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