2024年7月27日(土)につきいち(※)としてお子さん向けのイベントを開催しました。
「みんなでつくろう!!夏まつり」というタイトルの通り、夏まつりに関する工作ワークショップです。
今年の6月から九州大学芸術工学部の授業「つきいちプロジェクト」にて企画されました。
障がいがある人とない人が知り合いながら一緒に○○をすることをテーマとした授業で、学部3年生とニコちゃん家メンバーがやりとりしながら各々ができることを探りつつ、一緒にイベントを企画運営。
授業の流れ
6月 お互いが自己紹介
ニコちゃん家メンバーはニコちゃん家で、学生は大学でそれぞれが普段やっていることを各々が過ごしている場所で紹介
7月 企画会議と準備
ニコちゃん家メンバーと学生が話し合い、イベントを企画からすべて準備。それぞれができること、役割を確認しながら準備を進めます
7月27日 イベント当日
学生とニコちゃん家メンバーが互いを補い合いながらイベント成功を目指します
8月2日 振り返り
最後の振り返り(一部抜粋)
- 車いすに乗っている祖母に対して、「こんなことができるんだ」「〇〇できるのすごいね」と言葉で耳にしていたが、それらの前には「障がいがあるのに」という意味があるような気がして安易に口にしないよう慎重になっていた。でも敏感になっていること自体が無意識のうちの境界線でもあり、いい意味で適当も必要だと学んだ。ニコちゃん家ではケアは丁寧で、良い意味でコミュニケーションの大まかさがあって、その愛情表現がとても温かかった。その環境づくりをこれから考え、いつかは自分もデザインできるようになりたい。(建築専攻の学生)
- 今の社会に「普通」とされていることが工夫しないとできないのは、手間や困難であることは変わりないと思います。「こうすれば手間がなくなる」なんてものはなく、楽しむためにどれだけ手間をかけられるかが大事だと分かりました。コミュニケーションが困難な中、意志が伝わったときの喜びは大きい。(プロダクトデザイン専攻の学生)
- 最も困難に感じたことは、はじめのコミュニケーションについてです。突然の顔合わせ。相手のことがよくわからない。それに加えて言葉でのコミュニケーションが難しい人もいる中でどのようにふるまえばいいのかわからず困惑しました。前半の自己紹介の時間やニコちゃん家のスタッフのふるまい方によって、みんなのことを知り、話すきっかけをつくり、それぞれに合わせた対話の方法を模索することで徐々に打ち解けていったように感じます。(建築専攻の学生)
- 障がいというそれぞれの個性に対して、デザインがもっと柔軟に即興性を持って形を常に合わせていくことが大事だと思う。(デザイン専攻の学生)
- 相手の姿かたちが自分と大きく違ったりすると交流したくても勝手にそれをあきらめてしまうようになる。「ことば」ですぐに答えを求めようとする。本当にそれの連続。…そんなことをぐるぐると考えつつ、しかしいつもニコちゃん家に行くとなんかとても楽しかった。帰る時にはいろんな考えも一緒にもちかえった。この体験、感覚ってすごく面白いなあと思う。(建築専攻の学生)
- 人と人が関わり合う中で相手のことを知らないということは怖い。僕らは手助け、介助を言っていかないといけない。相手もどうやったらいいのかわからないことはある。相手を知ったうえでできること。相手に興味がないとできない!なんでそうなんだろう?相手がもっていない”障がい”を自分で伝えないといけないし、相手もうけとってほしい。(ニコちゃん家に通所している男性)
- とても楽しかったがかなり疲れた。「何言ってるのゲーム」は自分でも大盛り上がりだったと思う。小さな子供でも自分の言葉が伝わったのは自信になった。(ニコちゃん家に通所している男性)
つきいち
2023年に引っ越しをしたニコちゃん家。人が支え合える地域に根差したコミュニティであるケアコミュニティの拠点となる場として、月に一度はニコちゃん家にたくさんの人が来れる時間を作ろう!という考えのもと、月1日はつきいちを予定しました。
【2024年度のつきいちの予定】
7月27日(土) みんなでつくろう!!夏まつり(九大学生とつきいち企画)
8月24日(土) 出張つきいち(南市民センター「文化の夏まつり」)
9月14日(土) ちゃんちシアターvol.5
10月19日(土) ニコフェス
11月23日(土) 星を見る会@キャンプ場
12月14~15日(土日) ニコサンタ
1月18日(土) 照明ワークショップ
2月16日(日) ニコマルシェ
3月22日(土) ニコバー
※詳細はSNSをご覧ください。予定は変更の可能性があります。
受講生 九州大学芸術工学部 学部3年生5名
イベント来場者数 約50名
主催 認定NPO法人ニコちゃんの会 / 九州大学芸術工学部コース融合プロジェクト
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