調査・研究

じぶんノート プロジェクト

logo1

 

ニコちゃんの会では、重い病気や障がいのある人がより暮らしやすくなるためや災害時の備えとして、「じぶんノートプロジェクト」を開始しました。

「じぶんノート」とは、“じぶん”のことを伝えるための取扱説明書のようなwebアプリです。
「“じぶん”ってこんな人です」「最近こんな変化がありました」等、
普段から関わっている人に伝えておきたいことを、手軽に伝えたり、共有したり、緊急時に備えたりすることができます。
ご自身のために、あるいは自身で作成することが難しい高齢のご両親のため、病気や障がいのある子どものためなど、さまざまな使い方が可能です。
主人公の数だけ「じぶんノート」を作成することができます。
 

つたえる・つながる・そなえるアプリ じぶんノート

現在の「じぶんノート」は重い病気や障がいのある人だけでなく、
小さなお子さんやお年寄り等幅広い方に使っていただけるものになっています。
「じぶんノート」には2つの大きな用途があります。
 
1、日常的な情報共有

重い病気や障がいのある人は、普段からかかりつけ医、訪問看護、訪問介護、通園や通学など、関わる人が多い生活をしています。
本人や家族は、日々の介護の状況や病状が変わるたびに大勢の人に伝える必要があり、
介護者の平均睡眠時間は3~4時間と言われている中、この情報共有は大きな負担となっています。
しかし情報共有が充実することで、リスクやミスを避けることができ、迅速に適切なケアを行うことができます。
「じぶんノート」は一旦書き込まれた情報を家族や関わる人が常時相互的に共有しながら書き換えることができ、また書き換えられる以前の情報の閲覧も可能にしています。
 

2、緊急災害時の救助

「たすけてQR」という災害時や緊急時に活用できる機能があります。
特に重い病気や様々な障がいによって自分のことを伝えられなかったり、うまく説明できない状況に陥った時、本人に代わって伝えることができます。
国は災害等の緊急時、自助・共助による「ソフトパワー」の重要性を必要不可欠なものとしています。
「じぶんノート」はまさに共助の段階で円滑な助け合いが生まれ、必要な人が必要な支援を受けることのできる重要な手がかりになると考えています。
 
 

じぶんノートプロジェクトについて

これらの機能を備えたwebアプリ「じぶんノート」を、より多くの方に活用してもらいたいという想いから、
「じぶんノートプロジェクト」では、「じぶんノート」の普及活動と、寄付を募ることの2つを柱としています。
 

ニコちゃんの会の関わる人は重い病気や障がいのある人が主になります。
しかし、この「じぶんノート」は、小さなお子さんやお年寄りにも役に立てていただけます。多くの使用例があること、また必要な人にこのアプリについて広めていただくことで、「じぶんノート」の認知度があがり、災害時の円滑な共助につながります。是非、このアプリを必要とする身近な人にお伝えし普及にご協力ください。

→ じぶんノートを使ってみる・広める
 
じぶんノートは皆様からの寄付での運営を目指しています。
課金制では使えない人がいるかもしれず、本当の意味での共助にはならないと考えています。現在の運営は持続可能な資金源ではありません。継続のためにかかる費用とさらなる改良を、皆様の寄付で支えていけたらと考えています。

→ じぶんノートに寄付する
※ご寄付の際は、メッセージ欄に「じぶんノート」へ支援すると入力してください。入力がない場合は法人の活動全体へのご寄付として活用させていただきます。

 
「じぶんノートプロジェクト」では、あなたに合った支援をお選びいただけます。
あなたの支援が多くの人の命を救う一歩となります。是非ご協力ください。

 

【じぶんノートの開発に至った背景】
 
ニコちゃんの会では、わたしたちの関わる重い病気や障がいのある人たちの生活で、情報共有と災害時の備えとして活用できるアプリケーション開発の必要性を感じていました。
現在もそうですが、障がいのある人たちの情報共有はノートにその日の様子を書いたりする等、基本的に紙媒体で行われることが多く見受けられます。近年はSNS等を活用して家族が事業所それぞれとやり取りすることは出てきましたが、事業所間のやり取りまでを包括的に共有することは多くはありません。
2012年から2014年にかけ当団体は福岡市との共働事業(おうちで暮らそうプロジェクト)を行い、本人家族、複数の事業所が常に昨日や今日や今この瞬間の情報を共有できるアプリケーションの開発をテーマとしました。そして、これを実現するには紙媒体では難しく、アプリケーション化が必要であると訴えてきましたが、共働事業という性質上、その時点では紙媒体でしか合意がとれず、緊急時や災害時に実用的ではない形にとどまっていました。
(共働事業で作成した紙媒体のパーソナルブックはこちらからご覧いただけます。)
 
しかしこの度、ニコちゃんの会の考えに社会的な意義を感じ賛同してくださるシャノード株式会社の協力を得て、「じぶんノート」のアプリ化が実現しました。
現在でも、障がいのある人のご家族など活用している方たちからのご意見をお聞きし、改良を重ねています。
「じぶんノート」は、まさに、活用している方々、シャノード株式会社、ニコちゃんの会の3者ですすめているプロジェクトになります。そして多くの方の普及活動と寄付のご協力により、継続することができます。
あなたも是非、ご自身に合った支援方法で、このプロジェクトの一員になってみませんか。
 

コメント