すっごい演劇アートプロジェクト

「アウトリーチ@ニコちゃん家」

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去る1/30、
多機能型事業所ニコちゃん家(にこちゃんち)に通うお子さんを中心に、
会場は三宅公民館をお借りし、音楽×ダンスのワークショップを開催しました。
今回は福岡市文化芸術振興財団のアウトリーチ事業 第3弾として行います。

 

第2・3弾に引き続き講師は、
佐久間新さん(ジャワ舞踊家)と河合拓始さん(ピアニスト/即興演奏者)のおふたりが務めてくださいました。

今回は、児童発達支援と放課後等デイサービスに通う3名の子どもと、
ニコちゃん家に関心を持ってくれている2名の、計5名が参加してくれました。
と思ったら、いつもお世話になっている工房まるの三宅のアトリエのメンバーの方も飛び入りで参加してくれることになったり、見学の方がたくさん来てくださったりで、大所帯での、
にぎやかでありながらゆるりとしたワークショップになりました。
 

やはりいつの間にか顔ダンスははじまっていて、
いつもは人見知りする子が、佐久間さんに合わせてしっかり反応を見せていたり、
またいつもケイレン発作が多い子が、穏やかな表情で抱えられていたり、
スタッフも親御さんも驚くような発見がたくさんある時間でした。

会うことはあっても普段なかなか抱えられることのないまるのメンバーさんに抱っこされたり、
知らない人と音を楽しんだり、一緒に寝転んだり、、、
そして最後には、河合さんのピアノの演奏を聴きながら余韻に浸りつつ会は閉じていきました。
 
今回のアウトリーチは、
大きく派手なパフォーマンスをして人を楽しませる、
というタイプのワークショップではありません。
誰かが「こうしてください」と教えるものでもありません。
「この時間はなんなのだろう?」とも捉えられるような、
ゆったりとした時間が過ぎていっただけです。

しかし、
『その場にいるたくさんの人が、いかに多くの体験や感覚や感情に出逢うか』ということは、
‟その時間がなんだったのか”という問いに対するひとつの答えになるように思います。
 

以下に、
参加してくださったスタッフの方々や親御さんの感想を、いくつかご紹介します。

 

「初めて会った大人が視線で言葉を交わし、ゆっくり手をさすりいつの間にかコミュニケーションをとっていっているのは、びっくりしました。」

「いつもケイレンがある方がその日1日ケイレンがなかったのは短時間でもリラックスできたのだろうなぁと思った。」

「子どもたちのささいな動きや呼吸を感じながら動かしているのがとても印象的だった。」

「その日ケイレンもなく、1日体調がよかった。
薬なしではずっと夜入眠できなかったけど、その日はかなり久しぶりに自然入眠できた。」

「子どもさんがいつになく別の方法で相手に発信しているのが目で見てわかってすごいと思う。」

「たしかにこの時間はなんだろう?と思ったりもしたけど、
それ以上に子どもに対しての接し方がじんわりゆっくりで、子どもがしっかり反応していて驚いた。
子どもがみせた顔がすべてです。」

 

≪アーティスト紹介≫
■佐久間新
ジャワ舞踊の公演と指導を行う。
即興ダンスのコラボレーションや他ジャンルのアーティストとの共同制作。障がいある人、ホームレス、高齢者、学校に行かないことを選択した親子などマイノリティの人たちとのダンスワークショップや公演。障がいある人のアートセンターたんぽぽの家や大阪大学CSCDでは、からだで感じたことをことばにする試みを継続的に行っている。
佐久間新氏ウェブサイト
 
■河合拓始
ピアニスト。即興演奏者。幼児よりクラシックピアノを学び、1987年頃から即興演奏を始める。ピアニストとして、現代音楽コンサートと即興演奏ライブを中心に、作曲、トイピアノや鍵盤ハーモニカでの演奏会、朗読や舞踏とのコラボレーション、ことば表現などは多岐に渡る。東京で20数年活動後、2012年より福岡県糸島市に居を移し、九州・関西・東京・欧米で演奏している。2011年ニューヨークでのトイピアノ・フェスティバルに招聘参加。CDも多数。
河合拓始氏ウェブサイト

 
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主催:認定NPO法人ニコちゃんの会 /(公財)福岡市文化芸術振興財団 / 福岡市

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