少し前のことではありますが、昨年12月21日、
またまた、読書会を開きました。
好きな文章を声に出して、初めての体験や空間や人や自分の気持ちに出逢う、そんなちょっぴり変わった会です。
もう石井さんと恒例のイベントとなってしまいました。
しかし、企画側は3回目にしてすでにマンネリ感を抱いてしまい、今回は参加者の方にはないしょで石井さんと新たな目論見を企てました。
「読書会に言葉遊びをひとつ入れてみてはどうだろう」
参加者それぞれが主語、修飾語、述語の3つを脈絡なく考えて、それを他者のものとシャッフルするという言葉の出逢い。
≪玄海灘の飛魚はカラフルにしまう仕舞う≫
≪電信柱が縞々を褒める≫
≪手はうろうろと押し入れの中で一日中黙ってじっとしていた≫
できた言葉は詩のような
“なんだか不思議、でもなんだかわかる”
そんな感覚はとても大切で、
また、他者の言葉が関与することで自分の言葉の幅が拡がっていくということは、まさにコミュニケーションなのではないか、と。
参加された方は、
他者の朗読を聴くことや、自分が声に出すこと、石井さんに出逢うこと、
たくさんのことに新鮮味を感じておられ、
それなのに言葉の出逢いまで付け加えてしまいました。
でも誰がどこに新しさや大切さを感じるかは誰にもわからないので、
その時自分がやりたいと思ったことをやってみること、言いたいと思ったことを言ってみること、
そうしたら、そこにひっかかる人や事象があったりする、
それが出逢いというものになるのだろうと思います。
それは先に繋がっても繋がらなくても、
自分の世界に新たな角度をつけることになるのだと思います。
そんな出逢いを大切にする場を細々と続けていきたいなぁと考えている2014年の始まりです。
2013/5/25 空気と存在に出逢う読書会#01
2013/10/12 空気と存在に出逢う読書会#02
過去の読書会の様子はこちらをご覧ください。
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