理念を考える会

DSC00021

10年目となる認定NPO法人ニコちゃんの会、
年度初めの4月3日にスタッフの有志で「理念を考える会」を開催しました。
昨年度は新型コロナの影響で思いっきり活動ができないこともあり、法人の運営を再整備する充電期間としていました。

 

そして、10年というこの区切りの年にしっかり言葉にして同じ方向を向いていきたいと思い、
昨年度から運営の相談にのってもらっている堀口さんにファシリテーターをお願いし、
集まったスタッフで、真剣に、でもわいわいと楽しく、理念や活動意義を話し合っていきました。

 
会の中では主に3つのトピックを話しました。

 
①二コちゃん通信の会の頃の話
ニコちゃんの会の母体となる「ニコちゃん通信の会」が活動をしていた1990年ごろの社会の様子、制度が無い中での暮らし、友人たちとのつながりで支えられていた日常のことを、当時を知るスタッフに座談会形式で話してもらい、それをみんなで聞きました。
 

②理念「どんなに重い病気や障がいがあっても、その人らしいこころ豊かに人生を生き抜く」を考える時間

この理念について、
それぞれ自分なりの解釈で日々ニコちゃんの会の中で生きていましたが、
言葉ひとつひとつを紐解き、

「障がいってわざわざいるかな?」
「生き抜くって他に言い方ないかな?」
「こころ豊かってどんな状態?」

などみんなの解釈を聞き、そんな想いも持っていたのか、そんな背景があったのか、と仲間を改めて知る大切な大切な時間となりました。
この時間により、お互いの認識を近づけ、現時点でのひとつの答えを出しました。
 
私たちの考える「こころ豊か」とは、
互いに良いことも悪いこともいろんな経験をして一緒に泣いたり笑ったりできること

 

 
③活動の分類方法を変更
これまで芸術系の活動、啓発系の活動等のように活動を分類していましたが、同じ分類の活動でも意味合いが様々でした。
そこで、活動を枠でくくってしまうのではなく、目的を基準に分類していくことにしました。
過去の活動ひとつひとつの意味を再考し、ニコちゃんの会の活動には6つの目的があるということにたどり着きました。
今回の「理念を考える会」では、これまでの活動に6つの目的のどれがあてはめられるかを、みんなで具体的にイメージしてみました。

スクリーンショット 2022-07-06 182251

 

この時間を経たことで、私たちにとってニコちゃんの会を知り、活動について考え、お互いを発見することができました。
有志での参加でしたが、思った以上のスタッフが足を運んでくれ、また当日来れなくても意見を出してくれていたスタッフもいました。
この仲間たちがいるから、この10年が迎えられ、これから先も歩み続けることができます。

そしてみなさんも、どうぞいっしょに歩いていってくださいね。