障がいについての授業@馬出小学校

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7/3に福岡市立馬出小学校の4年生に向けて障がいをテーマにお話をさせていただきました。

講師は当団体の正会員でもある高口和樹氏です。
彼は筋ジストロフィーという進行性の病気で車いすや人工呼吸器を使用していたりという状況です。
彼の話に小学生は興味津々の様子で様々な質問をしてくれました。




(以下、敬称略)
小学生 なんで背中が曲がってるんですか?
高 口 僕の場合は背中をまっすぐにするだけの力がないので曲がっています。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒だと思ってもらえたらわかりやすいかな。

小学生 お風呂はどうしてるんですか?
高 口 のどに穴があいていて、ここから水が入るとたいへんなので、胸から下がお湯に浸かるようにお風呂に入っています。半身浴っていう感じかな。

小学生 なんで髪黄色いんですか?
高 口 かっこいい!って思うからです。みんなから見てかっこいいかどうかわかりませんが、自分がいいって思える事をやっていきたいんです。

小学生 結婚してますか
高 口 してません。
小学生 指輪してるので結婚しているのかと思いました。
高 口 でも彼女はいますよ。
小学生 結婚したいですか?
高 口 結婚はもちろんしたいです。でもいろいろと準備しないといけないことや、クリアしないといけないことが多いです。結婚できるんだったらたぶんもうしとると思いますよ(笑)。

高 口 じゃあ今度はこちらから質問させてもらいますね。”障がい者”ってどう思いますか?
小学生 ちょっと怖いです。
小学生 かわいそうだと思います。
小学生 辛そうに見えます。
高 口 なんでみんなそう思うんですか?
小学生 自分と違うように見えるし、自分ができていることができないのはかわいそうだなって思います。
高 口 そうですね。確かにみんなと比べてできないことはたくさんありますね。でも、良いこともたくさんありますよ。例えば、みんなは校長先生の話は立って聞かないといけないけど僕は座ったままでも怒られません。あ、校長先生すいません(笑)。
小学生 ずっとすわりっぱなしできつくないんですか?
高 口 そうですね。ずっと座っているときついですが、みんなもずっと座っていたらきついでしょう?それとあんまり変わらないと思います。できることとかできないことはみんなそれぞれ理由があってできたりできなかったりしますよね。僕もみんなもそういうことだと思います。


小学生のみなさんとても良い質問をしてくれました。
高口氏と話をしてみて、小学生のみなさんも”障がい者だから何か違う”という心の壁がやわらかなくなったのではないでしょうか。

馬出小学校のみなさん、ありがとうございました。